Claude Codeを使っていて、CLAUDE.mdというファイルにAIへの指示をまとめている方に向けて書きます。結論から言うと、そのCLAUDE.mdは使い続けるほど中身が崩れていきます。だからこそ、Fable 5がサブスクで使える今のうちに、一度棚卸をしてください。
そもそもCLAUDE.mdとは何か
Claude Codeを使っていると、AIに毎回同じお願いをするのは面倒です。絵文字を使わないでほしい、結論から話してほしい、この言い回しはやめてほしい。こうした好みを、そのつど伝え直すのではなく、1つのファイルにまとめて、AIに最初から渡しておく仕組みがあります。これがCLAUDE.mdです。
イメージとしては、新しく入ってきたスタッフに渡す業務マニュアルと同じです。何度も同じことを教える手間を省くために、最初にまとめて渡しておく。それだけのものです。
なぜCLAUDE.mdは放っておくと壊れていくのか
CLAUDE.mdは、使い続けるほど内容が増えていきます。AIに何か直してほしいことが出てくるたびに、あなたはCLAUDE.mdに1行足します。これを何ヶ月も繰り返します。
すると、以前書いたルールと、あとから書いたルールが矛盾するようになります。最初に丁寧な言葉遣いをお願いしたのに、あとから簡潔にとお願いしたルールを足し、どちらを優先すべきか誰にも分からなくなる。こういうことが起こります。
同じことを、少しずつ違う言い方で何度も書いてしまったり、昔は必要だったが今のやり方には合わなくなったルールが、消されずに残り続けたりもします。
これは、業務マニュアルに何年もかけて付箋を貼り足していったのと同じ状態です。付箋だらけのマニュアルを渡された新人が混乱するように、矛盾だらけのCLAUDE.mdを渡されたAIも、どのルールに従えばいいか分からなくなります。
放っておくと、具体的にどんな損をするか
CLAUDE.mdが壊れていくと、気づかないうちにAIの返答の質が落ちます。矛盾したルールのどちらかが無視されるようになるからです。
同じ間違いを何度も繰り返されたり、直してほしいことを伝えるたびに、いちから説明し直す羽目になったりもします。CLAUDE.mdのどこに何が書いてあるか、あなた自身も把握できなくなっているからです。
これらはすべて、CLAUDE.mdを一度も棚卸していないことが原因です。逆に言えば、棚卸さえすれば防げます。
棚卸とは何か
棚卸という言葉が分かりにくければ、大掃除だと思ってください。引き出しにたまった書類を、一度全部出して、必要な物といらない物、同じ内容の物が重複していないかを仕分けする。それを、CLAUDE.mdに対してやるだけです。
違うのは、この仕分け作業を、あなたではなくAI自身にやらせる点です。AIにCLAUDE.mdを読ませて、矛盾している部分、重複している部分、古くなった部分を、AI自身に見つけさせて、直し方まで提案させます。
Fable 5というAIがどれくらいすごいか
Claudeには複数のAIがあります。その中でFable 5は、今Anthropicが世に出している中で、最も深く考える力を持ったAIです。どんな依頼を受けても、必ずじっくり考えてから答えます。一度立ち止まって、あらゆる角度から検討してから答えを出すタイプです。
もう一つの強みは、一度に読み込める文章の量です。Fable 5は、あなたのCLAUDE.mdがどれだけ長くても、まとめて一度に読み込んで、矛盾や重複を見つけ出せます。人間なら何時間もかかる読み込みと分析を、任せておくだけで終えてくれます。
CLAUDE.mdの棚卸は、まさにこの2つの力、じっくり考える力と、大量の文章を読み込む力が必要な作業です。だからFable 5を使うことをおすすめします。Fable 5はサブスクの契約の中で使えるAIなので、追加の料金は発生しません。
なぜ「今」やるべきなのか
Fable 5は、サブスクで使える期間が決まっています。今のところ、7月20日までです。この期間は、これまで何度か延長されてきました。ただし、次も延長される保証はありません。延長するかどうかは、こちらでコントロールできることではないからです。
延長を当てにして先延ばしにするのは、賭けです。確実なのは、今この瞬間、Fable 5が使えるということだけです。だからこそ、CLAUDE.mdの棚卸は、7月20日までに済ませておいてください。
今すぐできる手順
手順1:Claude Codeの画面で、モデルをFable 5に切り替える
Claude Codeを開いてください。入力欄の近くに、今使っているモデルの名前が表示されています。そこをクリックすると、使えるモデルの一覧が出てきます。その中から、Fable 5を選んでください。
表示が見当たらない場合は、チャットにそのまま「モデルをFable 5に変更してください」と伝えてください。Claudeが切り替え方を教えてくれます。
手順2:プランモードに切り替える
続けて、モードをプランモードに切り替えてください。プランモードとは、AIがいきなり作業を始めるのではなく、まず何をするかの計画を立ててから動くモードです。今回のように、ファイルの中身をじっくり分析してほしい作業に向いています。
入力欄の近くに、今のモードが表示されています。そこを切り替えて、プランモードを選んでください。見当たらない場合は、チャットに「プランモードにしてください」と伝えれば、切り替えてもらえます。
手順3:以下の文章をそのままコピーして貼り付ける
次の文章を、一字一句そのままコピーして、チャット欄に貼り付けてください。
あなたはAIエージェントの運用ルールを整理する専門家です。 このプロジェクトのCLAUDE.md、および関連するルールファイル一式を棚卸しし、 現状を分析したうえで最適化案を提案してください。 棚卸してほしいこと: 1. ルールの全量を洗い出し、カテゴリごとに整理してください (例: 出力ルール、ワークフロー、禁止事項、ツール指定) 2. 重複しているルールと、矛盾しているルールを指摘してください 3. 抽象的で、読む人によって解釈が割れる表現になっているルールを指摘してください 4. 長期間更新されておらず、今の運用と合っていない可能性があるルールを指摘してください 5. 記述が長すぎて、毎回の読み込みコストが高くなっている箇所を指摘してください 分析のうえで提案してほしいこと: - 統合すべきルールと、削除すべきルールと、書き直すべきルールを、それぞれ具体的に示してください - 優先度の高いものから並べてください - 指摘だけで終わらせず、修正後の文面の具体案まで書いてください 条件: - 推測で断定せず、ファイルの中身を実際に確認したうえで指摘してください - 時間をかけて構いません。全ファイルを読み切ってから分析してください
Claude Codeは、この文章を送るだけで、自分でCLAUDE.mdを見つけて読み込んでくれます。ファイルの場所を自分で探す必要はありません。
手順4:出てきた提案を確認する
Claudeが、矛盾している箇所や、直したほうがいい箇所を、理由つきで教えてくれます。少し長い返答になることがありますが、それだけ丁寧に読み込んでくれた証拠です。焦らず読んでください。
内容を読んで、これは直してほしい、これはこのままでいい、と思ったことをそのまま伝えてください。「提案してもらった内容で、CLAUDE.mdを書き直してください」と伝えるだけで十分です。これで、矛盾のない、すっきりしたCLAUDE.mdが出来上がります。
いつやればいいか
まずは、これを1回やってください。Fable 5が使える7月20日までに済ませることが最優先です。先のことは考えなくて構いません。今日、この文章を使って、1回棚卸を済ませる。それだけを目標にしてください。
CLAUDE.mdは、一度作って終わりではありません。使うたびに増え、増えるたびに矛盾を抱えていきます。これは仕組み上、避けられません。ただし、それを直す一番良い機会は、今しかありません。Fable 5が使える7月20日までに、この記事のコピペ用の文章を貼り付けて、出てきた提案通りに直してもらってください。それだけです。
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